2013/12/26
釜石市、釜石観光物産協会、イノベーション東北がスクラムを組み、インターネットを活用した釜石市の観光とグリーン・ツーリズムの活性化に取り組んでいます。12月15日(土)〜16日(日)には、これまでオンラインで打ち合わせを重ねてきたイノベーション東北のサポーターの藤原さんが釜石入りされ、市内の視察やヒアリング、関係者とのディスカッションなどが行われました。
釜石市橋野町では、橋野どんぐり広場でのそば打ち体験、橋野町に点在する古民家、樹齢400年以上となる古里の御神楽スギ、石積畦畔、2015年の世界遺産登録を目指す橋野高炉跡などを視察。青ノ木集会所では、長老喜(チョロギ)の出荷作業の傍らで峠のカレーやわらび汁、山菜のおひたしなどをご馳走になり釜石の山の自然を食でも堪能しました。
釜石地域でのグリーン・ツーリズム活性化に取り組まれている 三陸ひとつなぎ自然学校 さんでは、使われていない古民家を活用した再生プロジェクトを進められているとのこと。今後の展開が非常に楽しみです。
一軒の古民家の裏手には、釜石市指定天然記念物で「古里の御神楽スギ」と呼ばれる樹齢400年以上の杉の木があり、関ヶ原の戦いがあった時代からこの地で年輪を刻んでいます。
今年9月に、2015年の世界遺産登録への推薦が正式に決まった橋野高炉跡へ。この辺りまで来ると積雪は15cmほどになっており、真っ白な雪に覆われた高炉跡の周辺には一頭の鹿の足跡だけが残されていました。文化遺産としての十分な視察ができず残念ではありましたが、これもまた釜石の四季折々の自然です。なお、橋野高炉跡の世界遺産登録に向けては、LiFESTYLE Lab. でもITを活用して盛り上げていく企画を検討中です。
橋野町周辺を視察した後は、鵜住居地域を廻り根浜海岸まで。
夜になってからは鵜住居町外山で行われている外山鹿踊の練習を見学させて頂きました。外山鹿踊は月に2回定期練習をされてるとのことで、この日も小さな子どもから年配の方まで20名ほどが集会所に集まり、白い息を吐きながら太鼓と笛のお囃子とともに練習をしていました。鹿頭をかぶっていなくてもまるでそこに鹿がいるような迫力に圧倒されました。
翌日は、釜石大観音や鉄の歴史館をまわった後、新華園NAKAZUMAにて昼食。極細麺に醤油味の淡麗スープが特徴の釜石ラーメン発祥の店と言われる新華園ですが、現在自家製麺が食べられるのはNAKAZUMA店だけとのこと。釜石ラーメンの後には、かまいしキッチンカープロジェクトのキッチンカーが集う大町ほほえむスクエアにてフェアトレードに取り組まれているハピスコーヒーさんのコーヒーを。ちょうどクリスマスイベントが開催されており、キッチンカー以外にも雑貨店などが出店し、家族連れで盛り上がっていました。
その後は、釜石シーウェイブスの拠点である松倉グランドを視察。この日は冷たく強い風が吹いていましたが、ラグビーとサッカーの2面が備えられた広い人工芝で子どもたちが練習に励んでいました。
こすもす創作農家レストランさんでは、隣接する子どもたちの遊び場や現在準備を進められている民泊のお話しなどを伺いました。前日に視察をした橋野地区もそうですが、釜石では市街地から車で30分も移動すれば、山の自然に囲まれた昔ながらの暮らしがあります。こすもすさんの公園に隣接する工場の壁一面には、海外在住の画家と地域の人々とで描き進めている壁画が広がっていました。
釜石市の観光とグリーン・ツーリズムの活性化プロジェクトは、来春にはインターネットを活用した幾つかの成果が形として公開される予定です。
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